もう自立を夢見る年頃さ

「ママー、お茶入れた」ありがとう、随分気が利くわ。「あのね姉ちゃんが、ここんとこ部屋探しを始めたと思う」ん、えっ?「家を出るんじゃん」

そう。「最近ずっと情報サイトを眺め、目星つけたり」都内に住んで、結婚する訳でも無いけどさ。「ビックリだよね。でも自立を夢見る年頃さ。考えただけでもワクワクする」

「娘二人共働いてるのに、未だ門限とかあり。ありえる?問題外でしょ」それは、貴方達を思うからよ。「ご存じ?親毒。干渉が強すぎ、生活判断力が落ちる」頭来るわね、都合が悪い事は全部親。それでも門限破るくせに。ずーずーしい!

「えへへ、わかってよ。終電までに帰るさ」それぞれ家庭にルールが存在、それは守りなさい。一緒に暮らすんだから。

「我々の行きつく先は。もっと信用せい、もっと自由を!」論点が違うじゃんか。とにかくパパを説得する壁も、越えてください。「難関だな。夢はかなく終わるかも」